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口内炎

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口内炎は、お口の中や周りの粘膜に生じる炎症のことを総称して言います。

歯ぐきにできれば歯肉炎、くちびるなら口唇炎、口角部なら口角炎と呼ばれます。

口内炎の種類と原因をまとめると、以下のようになります。

アフタ性口内炎

日常最も多く見られるのがアフタ性口内炎です。ビタミン不足(ビタミンB2など)、栄養バランスの乱れ、睡眠不足、ストレス、疲労などが原因とされています。

患部に接触した際などに痛みがあり、食事の際にしみるのが特徴です。

予防として、お口の中を常に清潔にしておくことが大切です。適正な歯ブラシを使い、力を入れすぎず丁寧なブラッシングを心がけるようにしましょう。

 

 

 

カタル性口内炎

食事の際の熱いものによるやけどや各種薬品による刺激、義歯や矯正治療器具の接触などの物理的刺激が主な原因です。

お口の中の清掃状況が不良で、むし歯や歯周病を発症している際も原因となることがあります。

症状としては、赤く腫れ、刺激物でヒリヒリとした痛みを生じます。

カタル性口内炎の特徴として、口臭を伴うことがあります。

予防としては食事の際の刺激物の摂取を控え、粘膜部への物理的な刺激を減らすことが先決です。

当然のことながら、むし歯や歯周病がある場合は、治療を行います。

ヘルペス性口内炎

ウイルス性によるもので、小さな水疱ができ発熱や強い痛みを伴います。

おおむね3歳くらいまでの乳幼児に発症しやすいのが特徴で、一度感染するとウイルスは体内に残り続けるため、大人になって免疫力が低下した場合に再発することがあります。

ヘルペスウイルス感染した際には、家族などにうつらないように食器やタオルなどを使い分けるといった日常の対策が必要です。治療としては抗ウイルス剤(抗生物質)を用います。

予防としては、日頃から身の回りを清潔に保つこと、人の唾液に触れないなどの注意をすることが必要です。

カンジダ性口内炎

カビの一種であるカンジダ菌が増殖して発症する口内炎です。

白い苔のようなものが付着するのが特徴で、通常痛みはありません。

ただしカンジダ性口内炎にも種類があり、炎症を起こして痛みを伴うものもあります。

お口の中の常在菌であるカンジダ菌が、糖尿病などの全身疾患を持っている方、乳幼児、高齢者、妊婦など免疫力が弱くなっている方に発症することがあります。

また薬の副作用による影響で発症する場合もあり、この場合は内科へ相談が必要かもしれません。

原因として、お口の中の乾燥が多くみられます。唾液には、お口の粘膜の保護や抗菌の作用があるため、唾液の分泌が減って口腔内が乾燥すると菌が繁殖しやすく、口内炎になりやすくなるのです。

特に加齢により、お口の中が乾燥傾向にあります。こまめな水分補給や唾液腺マッサージ、お口の中を潤すジェルやスプレーを使い乾燥を防ぐのが予防となります。

ニコチン性口内炎

タバコが原因となって起こります。痛みがさほどないため自覚症状はあまりなく、時々食べ物などがしみることがあります。

口内炎の治療方法は?

当院では、口内炎の治療として下記のように対応しています。

・レーザー照射⇒通常は無麻酔にて実施しています。(治癒の促進効果の期待)

・軟膏薬、貼り薬、内服薬の処方(口内炎に効果のある内服薬を処方)

・物理的な刺激のある場所の特定と対策

・お口の中の清掃状況改善(歯石除去、ブラッシング指導等)⇒意外に有効です。

その他

・マグネシウム製剤による創傷治癒 (マグラクトの活用)←天然素材で、即効性あり。お勧めです。

・アロマオイルによる消炎 (シーブス、ティーツリー、ラベンダー、レモンなど)

 

まとめ

口内炎の原因は上記のように種々ありますが、最も日常的に多いアフタ性口内炎は睡眠不足や免疫力の低下などさまざまな原因が考えられます。また、むし歯や歯周病の放置、義歯の不適合、早食いや片方で噛む習慣などによる口傷なども口内炎の発症の原因となること多いものです。

なお症状が長期化する場合は他の病気や服用中の薬の影響が考えられます。

その際は、対応の医療機関にお問い合わせいただくのがお勧めです。

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